豪州版いのちの電話、オペレーターの研修。

今日豪州版のいのちの電話、Lifelineの電話オペレーターの研修の説明会がありました。

1年間の研修を経て、資格を取ると晴れてLifelineのCrisis supporter(危機支援員・電話のオペレーター)として1人前になります。
研修の内容は主に、職業訓練と同じような訓練が行われます。(有償で$630=6万円くらい)
研修するのは主に、精神福祉+医療関係の内容になってます。

自殺願望のある人に介在する方法、自己認識、その後は現場で研修、その後DVや精神救急(MHFA=mental health first aid)、自傷行為(NSSI=Non-suicidal self-injury)などの研修を経て、卒業証書をもらってやっと1人前のオペレーターとなります。

やっぱり人の命がかかっていますから、トレーニングもどこよりしっかりしてますね。

ちなみにlifelineはオーストラリア全土で毎年100万コールを受けているそうです。

創始者の方は、自分の友人が自殺したことをきっかけに、1968年にlifelineをはじめ、1日で100件の電話を受けたそうです。そしてオーストラリアは45歳以下の自殺が多いそうです。

(日本だとたしか、割と40〜60代くらいが多かったように聞いたと思います)

2年前なら挑戦してみたかったけど、今となっては遅いですね。。

Lifelineはとても活発な団体で、資金集めもとても上手です。
そして、中のスタッフもとても開かれた人が多いです。(いろんな団体さんで活動してますが、いつもボラ募集のメールに「友達を是非連れて来てください」と入っていて、ちょっと面白いなと思ってました。)

どんないい活動も、やはり資金がなければ続かない。日本はお金を汚いと思う傾向がありますが、どうしても大切な活動にはお金がいるんですよね。

このあたりは西欧人の意識を是非見習って欲しいと思います。

残念ながら私は参加できないけれど、1年かけてしっかり研修して、とても命を大事にしてると感じられました。

期間限定の留学生にはオペレーターはできませんけれど、限られた期間ですがしっかり資金集めの方でお手伝いしたいです。

私がlifelineに興味を持ったのは、友人が自殺したからです。自死遺族の本を読んだことがあって、みんな亡くなった後に後悔するんです。ただみんなちょっと自分の事で忙しかった。でも大事な人だと思ってるんです。特に日本人はそういう感情表現が苦手だし。命のある間は、生きていこう。まだお迎えが来てないんだから。いつか来るその日までどうか一緒に。

*過日のLifelineのクリスマスパーティーにて。スタッフさんと色々お話できて楽しかったです。

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わんこもクライシスサポーター?
(確かに癒される...かも。)